バローロ(ピエモンテ州)と共にイタリアワインの最高峰であるブルネッロ ディ モンタルティーノ。
スーパートスカンと呼ばれるフランス系ブドウを用いるワインとは一線を画し、ブルネッロ種(サンジョヴェーゼ・グロッソ)でトスカーナの地の味を守っています。
今回のサンポリーノは、有機栽培にてワインを造る新進のブルネッロ生産者です。
ブルネッロ ディ モンタルティーノ 2001年 11,500円
この2001年がサンポリーノの初ヴィンテージ。ジャパン・ワイン・チャレンジ2006でいきなり3冠達成。濃密で繊細な果実のフレーヴァーが継ぎ目無く現れてきます。グレートヴィンテージの2001年、この年1626本生産。まさに記念碑的ワインです。
ロッソ ディ モンタルティーノ 2004年 4,300円
ブルネッロ種から造られる、より若い樹からのワインです。きれいでシャープな酸が、ワインを引き締めています。ブルネッロの入門編の域を超えた、印象的なワイン。2004年もグレートヴィンテージです。
サンタンティモ 2004年 2,900円
ブルネッロの生産者が自由なワインを造れるように、1996年に造られたDOCがサンタンティモです。カベルネ種やメルロ種の使用が認められていますが、サンポリーノのではブルネッロ種のみを使用しています。抜栓直後から瑞々しい香りが広がり、柔らかながら酸の効いた美味しいワインです。

左から、ブルネッロ ディ モンタルティーノ 2001年
ロッソ ディ モンタルティーノ 2004年
サンタンティモ 2004年
無農薬山田錦を用いた「大地」の純米酒です。
純米吟醸は、まさに名前の通りスケールの大きな酒で、当店定番アイテムですが、純米酒は初入荷です。
純米吟醸に比べ、シャープですっきりした切れのある辛口に仕上がっています。まだ若く渋味が残るため、少し温度の上がった冷やか常温が障りなく飲めそう。
秋以降熟してくれば勿論燗にて。英(三重・森喜さん)特別純米の柔らかな癒し系と、睡龍(奈良・久保本家さん)おこぜ生もと純米の力強さを合わせたような酒…
といったイメージです。
何の事やら。これからが楽しみ、ということで。
価格は1.8L 2,835円(税込み)です。

近年評価の高いニコラ ロシニョールのブルゴーニュ2005年が入荷しました。
鼻腔の奥を刺激するエレガントで心地よいピノノワールの香りが、抜栓直後から湧き上がります。ブルゴーニュの魅力は、翌日も感じるようなこの香りですよね。
ボディはミディアム、きれいな出しゃばらない酸味とマッチしています。2005年はなるほど素晴らしいヴィンテージのようです。
2,100円のブルゴーニュルージュ、とてもお買い得な1本です。

ルネ ミューレ クレマン ダルザス NV 2,300円
フランスのアルザス地方で造られたスパークリングワインです。
イタリアのフランチャコルタを想わせる素敵なボトル。フランスにはあまり無いんですよね、こんなおしゃれなのは。
味わいは重厚。キリッとしたきれいな酸味があり、全体の輪郭をシャープに引き締めています。
全体のイメージとしては若いのですが、どこか熟成感も感じます。
フランスとドイツの領土になった歴史、冷涼な気候がアルザス独特のワイン文化をつくり上げてきました。
興味あるワイン産地です。

コート デュ ヴィヴァレ?知っていたら相当のワイン通です。
ローヌのサンペレの南に、1999年新しく出来たAOCです。主要品種はグルナッシュとシラー。
この地区の代表的生産者、アラン ガルティのスタンダードワインを飲みました。
コート デュ ヴィヴァレ レ オート ヴィーニュ 2005年 2,100円
若く紫の濃い赤色。抜栓直後から赤系果実の味わいがあるがやや単調。
30分後、全体が滑らかになり、オリーブや甘い果実のニュアンスがあり、噛みしめるようなコクのある典型的熟したグルナッシュの心地よい風味。ついグラスが進みます。
最後は、隠れていたハーブ系のスパイシーなシラーの味わい。
1本でいろいろ楽しめ、まだまだ若いですが、カリテプリなワインでした。
